人間関係の話3 ~伝えるコト~

藤田たくろうです。

1月行く、2月逃げる、3月去る。…なんてよく言いますが、本当にその通りで、あっという間に1月は行ってしまい、2月も序盤が過ぎようとしています。ここの所の僕は、色々と公私ともに忙しさが増しておりまして、ブログの更新が滞りがちにになっています。ここらでフンドシを締め直して、リスタートをしたいと思っております。(フンドシ履いたことないけど!笑)

さて、今日の話は「人間関係の話」の第3弾として、「伝えるコト」について書こうと思います。

本当に「聞くこと」>「話すこと」なのか?

人間関係は本当にしんどい。中でも、人とのコミュニケーションはとても難しいし、悩ましい。

そう感じている人は少なくないと思います。僕もその1人です。僕は人見知りで小心者なので、例えば誰かが楽しい話を振ってくれたときでも、「この人どういう考えでこの話をしてるのかな」とか「どんな言葉を返したら盛り上がるんだろう」とか「変な言葉を返して怒らせてしまったらどうしよう」とか、色々と考えてしまいます。

一度親しくなると、「こう考えているんだろうな」「こう返したら話が膨らむな」ということが思い浮かぶんですが、ちょっとした知り合い程度だと、そうもいきません。

つくづく、コミュニケーションって難しい。そして逆に言うと、コミュニケーションを円滑に取ることができれば、人間関係の問題は半分・・・いや7~8割は解決してしまうんじゃなかな。と、そんな気さえしてきます。

きっとそれは誰もが感じているコトで、その証拠に、本屋さんは、コミュニケーションについての本がズラッと並んでいます。僕も幾つか読んだことがありますが、大抵の本に書いてある事は、

コミュニケーションは「聞く」ことが基本

という事です。つまり、「聞くこと > 話すこと」という訳ですね。話すことは、イコール伝えることですので、多くの本には、「自分の想いを伝えるよりも、人の想いを聞け」と書いてあることになります。

もちろん、そういう側面もあるでしょう。僕も聞くことを大切にしなきゃと感じる場面は多々あるし、聞くことを重視した結果、色々と上手く進んだという経験もたくさんあります。

が、今回はあえてこの説に異を唱えてみたいと思います。

コミュニケーションでは、「聞くこと」よりも「伝えること」を大切にするべきである!!

伝えられていないから、ストレスになる

なぜ「伝えること」の方が大切だと思うのか。それには大きな理由が1つあります。それは、コミュニケーションが原因で人間関係にストレスを感じるとき、それは自分の想いが伝わっていないときじゃないかと思うからです。

酷いコトを言われて、傷ついたとき
逆に、自分の言葉で人を傷つけた/怒らせたとき
話が噛み合わず、楽しく会話ができないとき
希望が分かってもらえず、意に沿わないコトをされてしまうとき

これらのシーンはすべて、自分の想いを相手に伝えることができれば、問題の大半が解決すると思いませんか?相手の想いを聞くだけでは、ほとんど何も解決しないと思いませんか?

そう。つまり、コミュニケーションが上手くいっていないとき、それは相手の想いを聞くコトが不足しているのではないのです。自分の想いを伝え切れていないのです。

そういう風に考えが行き着いたとき、「なぜ色々な本が『聞くこと』を重視しているんだろう」と疑問に思いました。今でもその理由をハッキリと説明することはできません。

でもその1つに、自分の想いを伝えるためには、まず相手の話を聞くコトから始めるとスムーズに進む。というコトがあると思います。これは僕も賛成です。でも「ノウハウ感」が強すぎて、ちょっと拒否反応が出てしまうところもあります。笑 それに、下でも触れますが、ノウハウ以前に、「伝えようとする意思」が足りない人が多いように思います。そういう人たちに大切なのは、「聞くこと」じゃなく、「伝えようとする意思」を持つことです。

あともう1つ。日本の社会では自分の想いを話すコトを美徳としないというような、そんな風潮があるから、という理由もあるかと思います。もっと言うと、自分を主張せずに周りの話を聞き、「空気を読む」ことを重視する傾向が強いからじゃないか、と。

その風潮の良し悪しは、ここでは話がズレるから置いておきましょう。ただ、誤解しないでください。僕も「聞くこと」を軽視している訳ではありません。自分の想いを伝えたら、同じだけ相手の想いにも耳を傾けなければならないと思います。ただ、「伝えること」をもっともっと重視して欲しいのです。

技術の前に、意思が足りない

と、まあ偉そうに語ってみたものの、もちろん僕が言うまでもなく、「人に何かを伝える」というコトを趣旨に書かれた本もたくさんあります。ベストセラーになった「伝え方が9割」という本は、僕も読みました。そういう本の多くは、伝え方の技術やコツ、方法論などを詳しく書いてあります。すごく有意義な内容ですし、興味がある方はご一読されることをオススメします。

ただ、それらの本を読んだことがある方、興味を持っている方は、「伝えること」に関心を持っている方です。そういう方は、きっと伝えるコトを大切に思ってらっしゃるでしょう。なので、「これまでより伝えることをもっと重視しよう」という意識ひとつで、コミュニケーションの問題を解決できる可能性があると思います。

僕が残念に思ったり、悲しく感じたりするのは、上でもチラッと触れましたが、「伝えること」自体を諦めてしまっている人、「伝えること」に対する意思が弱い人。こういう人たちが世の中にとても多いことです。そんな人は、きっと伝え方の本にも関心を示さないでしょう。伝えること自体に、関心がないのです。

そんな人たちと話しているときによくあるのは、例えば、こんなコト。

あるとき、相手の言いたい事を僕がくみ取れなかったとしましょう。そうすると、その人はまったく同じ言葉で繰り返えしてきます。同じ言葉で同じように言われたところで、別に1度目に聞き逃した訳ではないので、やはり何が言いたいのか僕にはピンときません。3度目にもなると、相手はイライラと語気を強めて、また同じ言葉を繰り返してきます。でも同じ言葉では、結果は同じです。どころか、強い口調で言ってきたために、2人の間にはビミョーな空気が流れてしまいます。最後には、「何で分かってくれないの。もういいよ」となって、そこに意思疎通(=コミュニケーション)は成り立ちません。

どれだけ強い調子で話しても、同じ言葉で同じように話している限り、伝わりません。そして、コミュニケーションの問題は解決しません。結果を変えるには、過程を変えるしかないのです。

もしこの話し相手がもう少し「伝える意思」を持っている方なら、「さっきの言い方で伝わらないなら、今度はこういう言葉で説明してみよう」となると思います。例え話が出てくるかもしれません。身振り手振りも加わるかもしれませんし、絵を描くかもしれません。そこに「伝える」ための工夫をしてくると思うのです。

「人間関係は鏡写し」という内容の話を前回の「人間関係の話2 〜鏡写し〜」でしましたが、相手が「伝えよう」という意思を持っているから、聞く側も「何が言いたいのか、しっかりくみ取ってあげよう」と色々頭を働かせてその言葉を聞くと思います。「伝えよう」という気持ちが、よりよいコミュニケーションを築く出発点になるのです。

そんな訳で、今回は「伝えること」に焦点を当ててみました。いかがでしたか?あなたは「伝えること」を諦めていませんか?

自分の想いを相手に伝えることができれば、相手も想いを語ってくれるかもしれません。そこで人間関係がダメになる可能性もありますが、それはそれまでの関係性だったというコト。それまでが表面的な付き合いでしかなかったというコトも言えると思います。

お互いに考えているコトを伝え合ってこそ人間関係は深まるし、人間関係のストレスも軽減されてくるのではないでしょうか。それは「よりよく生きる。」の1つの形ではないでしょうか。まずは「伝える意思」をしっかり持つところからです。

僕の場合、伝え過ぎて、主張が強いと言われるコトもありますが(笑)・・・そこのところのバランスには気を付けながら、これからも伝えることを大切にし続けたいと思っております!

以上、藤田たくろうでした!
ちゃお☆

—–関連記事—–

人間関係の話

人間関係の話2 〜鏡写し〜

—–関連書籍—–

.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)